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ふるさとの人と知恵・山形 江戸時代人づくり風土記 6
牧野 昇・会田雄次・大石慎三郎 監修 |
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出羽三山・山寺など信仰が集まる山域。その間をぬう最上川の舟運は、流域に数々の産業を育て、河口都市・酒田の繁栄を生んだ。砂丘を沃野に変えた人々、政治の鏡とされる藩政改革、地域の原型を育んだ先人の営み。 |
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●4,629円(税込) ●B5判、392頁 ●91年2月 ●農文協 |
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在庫あり:1〜3営業日でお届けします |
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■前章 近世の山形−その地域振興の足どり
1、近世の出発と四地域割拠の定着
2、最上川水運と日本海海運の恩恵
3、内陸交通路開発の労苦
4、庄内藩"民活路線"の成果と矛盾
5、特産品づくりに注いだ知恵と執念
6、愛郷心が育てた多彩な地域文化
■第一章 自治と助け合いの中で
1、最上川の舟運−下り荷と上り荷で賑わう大動脈(県全域)
2、酒田湊の発展−御城米の積み出しと交易で賑わう(酒田)
3、羽州街道−大名通行と商人荷物の輸送路として発展(県全域)
4、北楯大堰−北舘大学による用水路の開削(東田川)
5、白岩一揆−多数の犠牲者をだした初期一揆(寒河江)
6、長瀞質地騒動−流地禁止令がひきおこした一揆(東根)
7、莅戸善政−『かてもの』で凶作への心構えを説く(米沢)
8、上杉鷹山−米沢藩中興の名君(米沢)
9、村山一揆−幕領・諸藩領にまたがる大農民闘争(県中部)
10、吉高勘解由−新庄藩の嘉永改革の推進者(新庄)
■第二章 生業の振興と継承の中で
1、紅花の生産と流通−「最上紅花」の名をとどろかす(村山)
2、山形の鋳物業−出羽三山詣での賑わいとともに発展(山形)
3、青苧の生産−藩財政をささえる特産物(米沢・西村山)
4、〔絵と文〕庄内米−藩財政と豪商の経済基盤をささえる(酒田・鶴岡)
5、延沢銀山−銀山の開発と銀山町の形成(尾花沢)
6、山形の鍛冶業−鍛冶町の成立と刀工たち(山形)
7、米沢織−山形県を代表する絹織物(米沢)
8、〔絵と文〕天童の将棋駒−下級武士の内職として発展(天童)
■第三章 地域社会の教育システムの中で
1、三浦寛右衛門−新庄藩教学の祖(最上・新庄)
2、〔絵と文〕出羽三山と山伏修行−修験道メッカ(県中部)
3、米沢藩の教育−興譲館と好生堂(米沢)
4、荒井和水と「鶴鳴舎」−心学による町人教育(鶴岡)
5、庄内藩校致道館−天性に応じた柔軟な教育(鶴岡)
6、上山藩校明新館−士風の刷新と開かれた校風(上山)
■第四章 子育てと家庭経営の知恵
1、山寺立石寺−山寺によせる庶民信仰(山形)
2、刺し子−針と糸にかけた妻女たちの心意気(米沢)
3、黒川能−農民みずから伝承してきた民俗芸能(東田川)
4、出羽国のキリシタン信仰−弾圧下の布教と殉教(最上・米沢)
5、新庄まつり−宝暦飢饉からの復興を祈願して(新庄)
6、草木塔−先人の残した自然愛の心(県南部)
■第五章 地域起こしに尽した先駆者
1、最上義光−城下町山形の形成と産業の振興(山形)
2、鈴木清風−芭蕉と親交をむすんだ紅花商人(尾花沢)
3、本間光丘−藩財政の再建や植林事業に尽くした豪商(酒田)
4、佐藤藤左衛門・藤蔵父子−庄内砂丘地の植林に尽くす(酒田)
5、会田安明−最上流を起した和算家(山形)
6、最上徳内−蝦夷地探検の先駆者(村山)
7、蘭方医長沼太沖−幕末の百科事典『牛の涎』を著す(長井)
8、鈴木今右衛門−難民救済に慈悲を注ぐ(鶴岡)
9、小関三英−蛮社の獄に連座した悲劇の蘭学者(鶴岡)
10、長沢理玄−種痘の普及に尽くした蘭方医(山形)
11、清河八郎−尊王攘夷運動に活躍した郷士(東田川)
■資料編
1、江戸時代50科(6)広域流通−西廻り海運と北国地方
2、山形の江戸時代年表3、江戸時代山形の物産地図
4、江戸時代山形の主な文献資料
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