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ふるさとの人と知恵・福島

江戸時代人づくり風土記 7
牧野 昇・会田雄次・大石慎三郎 監修

ふるさとの人と知恵・福島
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ふるさとの人と知恵・秋田
ふるさとの人と知恵・山形
ふるさとの人と知恵・新潟
浜通・中通・会津と3分された小藩分立のもと、地域ごとの強固な愛郷心と個性あるリーダーを生み、政治・産業・教育の諸分野が花開いた。寛政改革のもとになった白河藩改革、幕末の白虎隊、世を動かす福島の原像。
●4,629円(税込)
●B5判、392頁
●90年9月
●農文協
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目次

■前章 近世の福島−その地域振興の足どり

1、築かれた関東の北の防壁
2、広大な県域を結ぶ水陸の交通路
3、各地に花開いた先進技術のかずかず
4、藩政改革へのさまざまな挑戦
5、戊辰戦争の悲劇を生んだもの
6、自由民権につながる反骨の系譜

■第一章 自治と助け合いの中で

1、保科正之と「家訓十五カ条」−会津の士風をつくる(会津若松)
2、沢村勘兵衛−小川江用水路の開発に尽くす(いわき)
3、阿武隈川の舟運−年貢米などの輸送路として発展(県北東部)
4、大内宿の盛衰−会津西街道の宿駅(南会津)
5、御薬園と薬用人参−会津藩の保護のもとに栽培(会津若松)
6、南山御蔵入騒動−年貢減免にかけた六つの命(南会津)
7、産子(赤子)養育制度−会津藩と白河藩の人口政策(県西南部)
8、〔絵と文〕幕末維新の悲劇−白虎隊と婦人たち(会津若松)

■第二章 生業の振興と継承の中で

1、相馬地方の製塩業−藩の重要財源として発展(相馬)
2、会津塗−藩の重要財源となった漆器産業(会津若松)
3、〔絵と文〕桐材加工業−会津の桐下駄(県西部)
4、三春駒−阿武隈山地の馬産業(田村)
5、相馬の焼きもの−相馬駒焼と大堀焼(相馬)
6、信達地方の養蚕業−蚕種生産と技術の向上(伊達・福島)
7、〔絵と文〕土湯こけし−温泉地の伝統工芸(福島)
8、会津の酒造業−藩営と株仲間による酒造り(会津若松・喜多方)

■第三章 地域社会の教育システムの中で

1、会津心学の普及−中江藤樹の教えと弟子たち(喜多方)
2、藩校日新館−会津士魂を培った教育(会津若松)
3、岩井田昨非と戒石銘−二本松藩の民政方針を刻む(二本松)
4、白河藩の教育−藩校立教館と郷学敷教舎(白河)
5、浅川の花火若者組−伝統行事の担い手(石川)
6、慈隆−勤王思想の教育者(相馬)

■第四章 子育てと家庭経営の知恵

1、「七日堂裸詣り」と「十三詣り」−町と祭りと家庭の祭り(河沼)
2、〔絵と文〕相馬野間追祭−武士道精神の現れ(相馬)
3、六地蔵信仰−苦悩からの解放を願って(南会津)
4、じゃんがら念仏踊り−娯楽要素の濃い宗教行事(いわき)
5、人形浄瑠璃−三人遣いの人形芝居(安達・郡山・須賀川)
6、檜枝岐村の歌舞伎−常設舞台も備えた本格的な地芝居(南会津)
7、二本松少年隊−忠烈精神を育てた家庭教育(二本松)

■第五章 地域おこしに尽くした先駆者

1、佐瀬与次右衛門−『会津農書』を著し技術発展に尽くす(会津若松)
2、磯村吉徳−二合田揚水の設計にあたった算学者(二本松)
3、宿場町が生んだ俳人−蕉風を受け継いだ人びと(須賀川)
4、伊藤祐倫と須賀川牡丹園−薬用牡丹の栽培(須賀川)
5、寺西封元−農業復興に尽くした名代官(東白川・伊達)
6、安積艮斎−幕末の昌平黌の教授(郡山・二本松)
7、中村善右衛門−蚕当計を発明し、養蚕発展に尽くす(伊達)
8、菅野八郎−新しい社会の誕生を見通す(県北部)
9、富田高慶−尊徳仕法による農村復興の功労者(相馬)
10、安藤信正−藩政にも幕政にも誠意を尽くす(いわき)
11、島田帯刀−天保飢饉の農民救済に尽くした代官(石川・伊達)

■資料編

1、江戸時代50科(7)養蚕業の発展−着実に準備されてきた基盤
2、福島の江戸時代表
3、江戸時代福島の物産地図
4、江戸時代福島の主な文献資料