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河北選書 寄り添い支える 公立志津川病院 若き内科医の3・11
菅野武 著 |
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聖路加国際病院理事長 日野原重明さんも絶賛
「南三陸町を襲った3・11の大津波の際、死を覚悟で入院患者を救った若き医師の優れたドキュメントである。震災の記録の中でこの本は、読者に最高の感動を与えてくれる一冊だ」
「濁流が水位を上げ4階天井近くまできた。私は自分の死を今までにないほど強く、身近に感じた。不潔になりやすいため、普段は外している結婚指輪を財布から取り出し、左手にはめた―。」 「私」は南三陸町の公立志津川病院の内科医菅野武さん。3月11日、東日本大震災の激しい揺れに見舞われる。津波に備え、病院スタッフとともに、入院患者を5階の会議室に搬送。しかし、全員が避難する前に、巨大な津波は病院をのみ込んでしまった。入院患者107人のうち、救出できた42人と、スタッフ76人、周辺からの避難者100人以上が極限状態で救助を待った。 このとき菅野さんは、医師として後悔しないときを過ごそうと覚悟を決める。医師として目の前で、一度にこんなに多くの命を失う経験などなく、もちろん怖かったと吐露する。が、看護スタッフに助けられながら、患者に寄り添い、支えることができたと振り返る。
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●定価880円(本体800円+税) ●四六判、184頁 ●2012年9月第三刷 ●河北新報出版センター |
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在庫あり:1〜3営業日でお届けします |
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はじめに
第一章 志津川病院の3・11
第二章 決断、再び南三陸へ
第三章 地域医療への思い
第四章 人の輪の力を信じて
あとがき
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