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あきた物語−源流から明日へ


佐々木義廣 著

あきた物語−源流から明日へ
歴史的大事件、光が当たっていない出来事、民衆文化、地方の人々の息吹など、最新資料をもとに掘り下げ、古代から現代までの日本史を地方からとらえる歴史ドキュメンタリー。秋田魁新報130周年を記念した渾身企画の出版化。
●1,980円(税込)
●A5判・カラー、265頁
●05年8月第一刷
●秋田魁新報社
在庫あり:1〜3営業日でお届けします
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目次


■まえがき 秋田魁新報社代表取締役・佐藤暢男

■第一章 北前船と秋田の湊商人衆
藩の金庫…大坂までは約一カ月/財産三倍増…百石船で果敢に挑戦/時勢に乗る…自由競争の荒波到来/和船は廃業…土崎にも汽船の会社/家運つかむ…先祖は先見の明あり/窮民救済…感恩講は公益の原点

■第二章 「商い」していた縄文人
食材交易…池内ムラに海魚運ぶ/貴重商品…特産品はアスファルト

■第三章 北の「海みち」たどる
青銅器文化…大陸製だった青銅刀/対岸の玄関口…秋田城に客館存在か

■第四章 「元慶の乱」は住民闘争
苛政に反乱…エミシが「独立宣言」/愁状述べる…「詞旨深切」で理あり

■第五章 無名不文の遺跡「払田柵」
幻の古代城…801年ごろに建造か

■第六章 頼朝に挑んだ大河兼任
出羽武士が味方…鎌倉に向け攻め上る/鎌倉進攻狙う…出羽国「伴党」も決起

■第七章 中世秋田の風景
洲崎遺跡…湊桧山合戦に影響力/ヲガノ城…脇本城は巨大な海城/北の王者…安東氏は日之本将軍

■第八章 戦国大名と中央権力
贈答作戦…生き残り懸け鷹献上/情勢把握…役立った「清六情報」

■第九章 宝暦の「秋田騒動」始末
政変と密謀…銀札失敗で大量処罰

■第十章 源内の阿仁銅山銀絞り
謎多い動き…風来山人の秋田入り

■第十一章 象潟守った覚林の知恵
名所の意味問う…「歌枕」持ち出し抵抗

■第十二章 江戸期出羽国庶民の道中
神参りで漫遊…「女かくれ道」を通る

■第十三章 吉太郎の唐土漂流次第
外世界を知る…自由求め村から出奔

■第十四章 凶作より恐ろしかった庖瘡
過去帳の記録…蝦夷から種痘伝わる

■第十五章 出羽国秋田の蝦夷渡り
父や祖父追う…「伝蔵は北海道史だ」/富国強兵知る…北の外圧に対抗、出兵

■第十六章 奥羽戊辰戦争
開戦前夜…藩改革いまだ整わず/庄内征討…秋田の取り込み狙う/列藩同盟…「奥州政権」樹立図る/犠牲数々…ものの哀れは秋田口/確執続発…新政府からかやの外

■第十七章 民権樹立目指した立志会
容疑は内乱陰謀…日本最初の激化事件/分県政府を望む…「凶悪暴徒」の烙印

■第十八章 大陸雄飛の青年・石川伍一
「毛馬内の学統」…アジア憂い中国渡る

■第十九章 欧州を市場にした川尻組
「善事実行」…明治初期、伊国に出店

■第二十章 英傑の外交官・須磨弥吉郎
特命全権公使…重要だったスマ情報/スペイン美術…世界の名品、須磨コレ

■あとがき
■年表
■参考文献