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聞き書「宮城の食事」

日本の食生活全集 4
竹内利美 他編

聞き書「宮城の食事」
米どころ宮城は旧伊達藩以来の米どころで、もちの多彩な食べ方を誇る。三陸海岸では四季いろいろな魚貝がとれ、浜の人たちだけでなく、内陸の人々の食膳もにぎわす。
●3,038円(税込)
●A5判、384頁
●90年2月
●農文協
在庫あり:1〜3営業日でお届けします
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内容

三陸海岸につづき松島湾は豊富な魚貝に恵まれ、仙台をはじめ内陸の人々に海の幸をもたらす。海から来る行商は海と里とをつなぐ懸け橋。宮城県では稲は棒掛けと呼ばれる方法で天日乾燥され、その品質のよさには定評がある。多彩なもちの食べ方を誇り、大豆でつくる仙台味噌や納豆は、暮らしの味となっている。また、海からの恵みは日常の食を満たし、祝いの膳をにぎわす。


目次

■「仙北・大崎耕土の食」=水あり、米あり、もちが三国一のごっつぉう

一、四季の食生活
◎冬…降り積もる雪の中でわら仕事
 ほかほかとからだが温まる、あら汁やもち漬の粕煮(日常の食生活)/実だくさんの雑煮に、砂糖たっぷりの小豆もちや納豆もち(晴れ食、行事食)
◎春…五月よいこで田畑も活気づく
 ひつこに麦ごはん、かつだぶで厳しい農作業を乗りきる(日常の食生活)/おふかし、にしんの味噌煮など、盛りだくさんの田植えのたばこ(晴れ食、行事食)
◎夏…盆までに田の草取りを急ぐ、村のおなごにひまはない
 昼は田んぼでおもしごはんの水かけ飯(日常の食生活)/盆礼のごっつぉうは新麦の手打ちうどん(晴れ食、行事食)
◎秋…つるべ落としの秋の日に、わらわら食って仕事にもどる
 どじょうのさお煮でとり入れどきは力をつける(日常の食生活)/みっぐにぢに祭り魚も用意(晴れ食、行事食)

二、基本食の加工と料理
◎基本食の成り立ちと料理の手法
 ごはん、もち、粉のもの
◎米
 利用のしくみ、ごはんのいろいろ(おふかし、焼ぎ飯など)、もちのいろいろ(粉もち、すみもちなど)、粉のもののいろいろ(ねつけなど)
◎大麦、小麦
 小なべ焼き、がんづき、つみれ汁
◎大豆と二度いも
 すみ豆腐、うるかし豆、納豆

三、季節素材の利用法
◎野菜、山菜
 野菜の利用/山菜、きのこの利用/料理のいろいろ(きゅうりのけんちん汁、からどり汁、もち漬の粕煮など)
◎魚と海草
 海の魚と海草の利用(たらのあら汁など)/川魚の利用(こいのふくさ煮など)
◎鳥獣肉
◎果物、おやつ

四、伝承される味覚
◎味噌
◎こうじ
◎おごご
◎どぶ、甘酒
◎水あめ

六、仙北・大崎耕土の食、自然、農業
◎湯治場の暮らしと食

■「仙南・亘理平地の食」=「赤水」に悩まされても米、麦、野菜はふんだんに

一、四季の食生活
◎冬…男は柴伐り、女はわら仕事
 保存食を上手に利用し、汁やぞうすいで寒さをしのぐ(日常の食生活)/多彩なもち料理を楽しむお正月(晴れ食、行事食)
◎春…田起こし作業がはじまる
 残り少ない貯蔵野菜を工夫(日常の食生活)/田植えの疲れをいやすさなぶりもち(晴れ食、行事食)
◎夏…養蚕が続き、炎天下で麦刈り
 豊かな夏野菜をおつけや漬物に(日常の食生活)/待ちに待ったお盆休みのごちそう(晴れ食、行事食)
◎秋…稲刈り、米ごしらえと、とり入れ作業で忙しい
 きびしい農作業のいっぷくに、温かい小豆がゆ(日常の食生活)/豊かな収穫物を供え、実りを祝う行事の数々(晴れ食、行事食)

二、基本食の加工と料理
◎基本食の成り立ちと料理の手法
 ごはん、こねもの、もち
◎米
 ごはん(おこわ、とろろごはんなど)、こねもの(しん粉もち)、もち(納豆もち、豆粉もち、固もちなど)
◎大麦、小麦
 つめいりだんご
◎大豆、小豆
 油豆、凍み豆腐の煮しめ、小豆がゆなど

三、季節素材の利用法
◎野菜、山菜、果物〈利用のしくみ〉
 にどまめの白あえ、なす炒り、せり漬など
◎海産物、川や田でとれるもの
 つぶの煮つけ、どじょう汁、えび漬

四、伝承される味覚
◎調味料
 味噌、醤油・もろみ、じゅうねん油
◎漬物

六、仙南・亘理平地の食、自然、農業

■「三陸南海岸の食」=大平洋の波に洗われた、がぜ、ほや、あわびの味

一、四季の食生活
◎冬…行商で飯米を確保し、まずは安心とお正月
 大根や海草のかて飯に熱いどんこ汁(日常の食生活)/白飯、だしたっぷりの雑煮で迎える正月(晴れ食、行事食)
◎春…女の節句を境にして春は海から
 豊富な魚、貝、海草で(日常の食生活)/八幡さまのごすもちひろいに浮き立つ(晴れ食、行事食)
◎夏…主人の留守に女たちは麦のとり入れ
 甘酸っぱいほや、活きのよい磯魚(日常の食生活)/土用の丑の日には、はもどんぶり(晴れ食、行事食)
◎秋…背負子は行商へ、海はいわし漁といか漁でわきたつ
 大根飯に脂ののったいわしで(日常の食生活)/もちを搗いたり婚礼があったり(晴れ食、行事食)

二、基本食の加工と料理
◎基本食の成り立ちと料理の手法
 ごはん、もち、粉もの
◎米
 こんぶ飯、しらす飯、あわび飯
◎大麦、小麦
◎大豆、小豆
 呉汁、こくしょう
◎にどいも、さつまいも
 いもだんご汁、くず湯
◎ひえ、あわ、そば
◎海草類

三、季節素材の利用法
◎魚〈利用のしくみ〉
 しらすのつくだ煮、たらのきくの吸いものなど
◎貝、かに、ほやなど
 あわびのきもの酢のもの、ほやの酢のものなど
◎海草
 めかぶとろろ、まつぼの味噌汁など

四、伝承される味覚
◎味噌
 味噌、たらの味噌漬
◎塩辛
 かつおの塩辛、あわびのきもの塩辛など
◎だし
◎どぶろく

五、三陸南海岸の食、自然、農・漁業

■「北上丘陵の食」=沢田の米を、雑穀と山の幸で食いのばす

一、四季の食生活
◎冬…年内は収穫物の始末
 うさぎやきじの肉を入れた、まんがはっと(日常の食生活)/一年中で一番のごちそうがそろう正月(晴れ食、行事食)
◎春…田起こし、田植え、春蚕と、仕事が一挙におし寄せる
 三度のごはんと二回の「たばこ」で重労働をのりきる(日常の食生活)/春の行事に欠かせない、よもぎの草もち(晴れ食、行事食)
◎夏…麦刈りや養蚕で盆の前後も忙しい
 とれたての小麦でつくるうどんのおいしさ(日常の食生活)/お盆のごちそうで骨休め(晴れ食、行事食)
◎秋…きっつも納屋も秋の実りでいっぱい
 よく働いた日は魚のごちそう(日常の食生活)/豊作を感謝する恵比須講(晴れ食、行事食)

二、基本食の加工と料理
◎基本食の成り立ちと料理の手法
 ごはん、しとねもの、もち
◎米
 利用のしくみ/ごはんもの(麦飯、小豆飯、こうたけ飯)/しとねもの、もち(ねっきゃ、くるみもち、ずんだもちなど)
◎大麦、小麦
 うどん、はっと、みょうが焼き
◎そばと雑穀
◎豆類
 凍み豆腐の煮つけ、きしゃずの野菜炒りなど

三、季節素材の利用法
◎野菜〈利用のしくみ〉
 くずかけいも
◎山菜、きのこ〈利用のしくみ〉
 さいかちの芽のじゅねんあえ、みずとろろなど
◎川の魚貝
◎鳥やけものの肉など
 きじ骨のだんご汁
◎浜からの魚と海草
 ほやだしの汁、いかなます
◎果物と木の実

四、伝承される味覚
◎調味料
◎漬物
 梅干し粉、しそ葉の千枚漬、粕煮など
◎水あめ、酒類
 水あめ、ごと、にごり酒
◎三徳の濁酒物語

五、北上丘陵の食、自然、農業

■「船形山麓の食」=屋敷内に引きこんだ清流を煮炊きや飲み水に

一、四季の食生活
◎冬…水舟の水をくみ出し、水仕事
 夕食には魚を必ず一品つける(日常の食生活)/台所に下げた塩鮭の本数を競い合う(晴れ食、行事食)
◎春…養蚕に精出して「夏金とり」
 山菜のあえものや、池でとったどじょうを汁に(日常の食生活)/田植えには、飲み放題の焼酎と五回の食事(晴れ食、行事食)
◎夏…盆の里帰りを楽しみに田の草取り
 白飯や水かけ飯に、なすやきゅうりのおかず(日常の食生活)/盆のもちは、ずんだやずねあえに(晴れ食、行事食)
◎秋…紅葉した薬らい山から上る炭焼きの煙
 山からとってきたなめこを「菊なめこ」に(日常の食生活)/馬とともに、弁当持参で萩刈りに(晴れ食、行事食)

二、基本食の加工と料理
◎基本食の成り立ちと料理の手法
 ごはん、粉もの、もち
◎米
 利用のしくみ、ごはんもの(麦飯、いもかて飯など)、米粉の料理(ねつけ豆、ねりがゆ)、もちの料理(あめもち、くるみもちなど)
◎麦類、雑穀
 そばねつけ
◎大豆、小豆
 納豆、まめご
◎じゃがいも、かぼちゃ

三、季節素材の利用法
◎山菜、きのこ
◎野菜
 ねぎのぬた、にんじんの白あえなど
◎川の魚貝、海の魚
 川魚と貝の利用のしくみ(どぶ汁など)、海の魚の利用のしくみ(ほやなますなど)
◎果物、木の実

四、伝承される味覚
◎味噌
◎醤油
◎漬物
 梅干し、赤漬、小瀬菜漬

五、山の暮らしと食事
◎山の食べもの
 山菜の利用のしくみと食べ方、きのこの利用のしくみと食べ方
◎山仕事と食事
 山ざ、木流し、炭焼き、あく焼き、かや刈り

六、船形山麓の食、自然、農・林業

■「阿武隈丘陵の食」=なんぼ食べてもうまいもち、腹を満たす鳥獣の肉

一、四季の食生活
◎冬…雪の舞う阿武隈丘陵にとどろく猟銃の音
 猟の獲物でつくる「ずわ」や鳥飯(日常の食生活)/「とうていまんま」で年取りと正月祝い(晴れ食、行事食)
◎春…農作業と養蚕で家族総出の大忙し
 保存食を上手に使った農繁期の食事(日常の食生活)/祭りにも田植えにも欠かせぬ煮しめ(晴れ食、行事食)
◎夏…初秋蚕に追われながら盆の入り
 舅手づくりの冷や汗で夏負け防止(日常の食生活)/三種のたれで味わう盆のうどん(晴れ食、行事食)
◎秋…早い日暮れ、収穫作業で忙しい
 掘りたての大根を煮つけやおろしに(日常の食生活)/農作業の区切りをつけるもち料理(晴れ食、行事食)

二、基本食の加工と料理
◎基本食の成り立ちと料理の手法
 ごはん、だんご・うどん、もち
◎米
 利用のしくみ、ごはんのいろいろ(鳥飯、栗飯など)、米粉だんごともちのいろいろ(まゆだんご、おがっこもちなど)
◎大麦、小麦
 利用のしくみ、うどん粉のだんご(まがっこなど)
◎豆類
 大豆(納豆、きらず炒り)、小豆・ささぎ豆(こしあん、ささぎ豆の煮豆)
◎いも類

三、季節素材の利用法
◎野菜
 利用のしくみ、野菜の加工と食べ方、野菜の料理(煮しめ、冷や汁など)
◎山菜、きのこ
 山菜、きのこ(たかどおろす)
◎山の鳥獣、川魚、海産物
 鳥や獣の肉(ずわ)、川魚、海産物(かすべの煮こごり、かどいわしの煮つけ、するめとにんじんの醤油漬など)
◎木の実
 湯ざらし柿、あんぽ柿、柿のりなど

四、伝承される味覚
◎味噌
◎醤油
◎漬物
 ゆりな漬、きゅうりの置き漬、味噌漬など

五、阿武隈丘陵の食、自然、農・林業

■仙台市街地の食=手づくりのひらめのかまぼこが仙台の味

一、四季の食生活
◎冬…歳の市で正月準備
 温かいごはんと新鮮な魚で(日常の食生活)/近郊農村から届く「おふくで」(晴れ食、行事食)
◎春…青物市場に春野菜が並ぶ
 いわし、たけのこと、しゅんのもので(日常の食生活)/おひなさまにはのり巻きのおふるまい(晴れ食、行事食)
◎夏…広瀬川の川面に踊るあゆ
 あっさりしたものをおいしく(日常の食生活)/ずんだもちの色に気をつかうおふかし(晴れ食、行事食)
◎秋…「お刈りあげもち」が届く季節
 脂ののったさんまを塩焼きに(日常の食生活)/小豆の色に気をつかうおふかし(晴れ食、行事食)

二、仙台町場の日常晴れの食事
◎日常つくる食べもの
 長なすのずんだあえ、がんづきなど
◎行事と晴れの日の食べもの
 あゆの粕漬、たこの酒漬、おくずかけなど

三、仙台の街と商家の暮らし
◎商家の暮らし
 小西家の暮らし、青物市場と行商
◎仙台の自然、歴史、風土

■人の一生と食べもの

一、産育と食べもの
二、年祝いと食べもの
三、婚礼、葬礼、法事の食べもの
四、民間薬と薬草

■宮城の食とその背景

一、日本の中の宮城
二、生産、生業の面からみた宮城
三、各地域にみられる食の特徴
四、食を支える自然と農・漁業
◎仙北・大崎耕土の食、自然、農業
◎仙南・亘理平地の食、自然、農業
◎三陸南海岸の食、自然、農・漁業
◎北上丘陵の食、自然、農業
◎船形山麓の食、自然、農業
◎阿武隈丘陵の食、自然、農・林業

■宮城の食−資料

◎仙北・大崎耕土の基本食とその食べ方、年間の食生活暦
◎仙南・亘理平地の年間の食生活暦
◎三陸南海岸の魚貝・海草類の漁獲期と加工・利用、年間の食生活暦
◎北上丘陵の基本食とその食べ方、季節素材の利用
◎阿武隈丘陵の基本食とその食べ方、年間の食生活暦

■索引
■付録
■調査・取材協力者一覧