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古代東北と渤海使



古代東北と渤海使
渤海人来朝ス。およそ一三〇〇年前、北東アジアに存在した古代国家渤海国−三十四回を数える日本への来航とそれを支えた古代東北国家の姿を詳細にえがく。
●1,870円(税込)
●四六判・192頁
●03年1月
●歴史春秋出版
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内容

日本古代史における日渤交流のことは、著しく高まってきた現時の環日本海交流の視野からしても、いま改めて体系的に通観してみる必要のある命題であると考えたのである。当然東洋史家の立場からは、それについての論及も研究も行われている。だが史的推移に注目する時、この古代日本の重要外交史実は、東北の歴史を舞台にその第一頁を顕現したのみではなく、二世紀に亘る来航期間の初めの七十年間は、自発自前の航行である限り、すべて東北に来着したのである。(序文より)


目次

■まえがき

■初めての渤海使が来るまで
一、古代東北の位置
陸奥と出羽/比羅夫の北航/北航路とアジア/比羅夫と粛慎/近時の研究/東北と国家
二、第一回渤海使の来航
靺鞨と日本/渤海国の立場/渤海使来日/国王の啓文/渤海使厚遇/送渤海使/要地東北

■歴史を彩る人と馬と犬と
一、第二回渤海使と日本
使節と平群広成/渤海使入京/厚遇と帰国/秋田出羽柵/東人の行動/北方の馬神/東北の馬神
二、天平十八年の渤海・鉄利来航
鉄利も来航/帰化を求める/馬も犬もそして人も/穏やかな対応/発掘の成果/稀有の厠/歴史蘇る

■東北に来着しなかった使者の謎
一、東北に来なかった船持たぬ渤海使
第三回使節/孝謙朝の詰問/渤海使と万葉集/船持たぬ第四回使/安史の乱と対応/恵美押勝/乱の経過/押勝の東北政策/押勝の厚遇
二、恵美押勝外交と東北
第五回使対馬へ/厚遇と第六回使/東北城柵の増強/多賀城碑と朝猟/押勝思い達せず/鎌束異常行為/押勝敗滅と道嶋氏/東北の変化

■大集団使節と東北の兵乱
一、第七回使の東北来航とその周辺
十七隻野代来着/光仁朝と大使壱万福/帰国と第八回使/日本の強硬対応/東北での強硬性/東北の反発/出羽への波及/胆沢の勢力/夷を以て夷を
二、第十一回使・第十二回使東北に来航
三五〇余人の大集団/船を与えて帰す/あざ麻呂の乱/乱の因と海防/家麻呂将軍/大伴氏受難/第十二回使出羽へ

■渤海使東北を去る、それから
一、第十三回使夷地志里波村に来着
第十三回使出羽へ/着航地の謎/王啓細微/桓武朝厳し/王啓殊慶/東北の兵乱/大氏来航
二、渤海使にとっての東北
能登客院と秋田城廃止/田村麻呂と阿弖流為/来使続く/綿麻呂の立場/来使と文学/実は是れ商旅/市易盛ん/菅公詩情通ず/本来北から来航

■古代東北と渤海使関係年表
■あとがき