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1988年刊行の「やさしい謎解き−古代東北史」から八年。三内丸山遺跡から荘厳な平泉文化まで、まだまだ知られざる東北の素顔をさぐる。 |
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●2,672円(税込) ●四六判・392頁 ●96年1月 ●歴史春秋出版 |
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在庫あり:1〜3営業日でお届けします |
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現在の東北は、もう遅れてなどはいないと言ってもよさそうでもあります。今更「古代東北」のことなど考えても仕方がないのではないか、必要なのは未来東北の考察や検討だという声も聞こえてきそうです。(中略)長い間見つめて来た古代東北史の史料と、次々に進展する歴史考古学を中心とした発掘成果を、可能な限り注視し、東北人としての自己の愛郷の情と、公正を本具性とする史心とに基き、旧版の特質をも尊重して筆を進めました。(序文より)
■はしがき
■1、原始東北の黎明期
縄文以前の東北文化/縄文文化の実相/三内丸山遺跡/恵まれた生活環境
■2、縄文文化の進展と北方性
青銅刀子と海みち/環状列石と貝塚/亀ヶ岡式文化
■3、斑状の稲作文化
北の稲作論/弥生文化の普及/斑状の実態
■4、蝦夷と出会った将軍たち
会津と四道将軍/日本武尊と東北/北進する将軍たち
■5、東北の古墳文化
巨大な古墳/北の古墳/南の古墳
■6、律令体制の推進と東北
大化改新体制と東北/二つの柵/信夫の兵士
■7、阿部水軍北航の謎
水師一百八十艘/三つの評/北の交易/其の後の比羅夫
■8、中核城柵陸奥多賀城
陸奥の国府/大野東人将軍/進軍の目的/多賀城碑
■9、北方の玄関出羽秋田城
出羽の建国/秋田出羽柵/秋田城と雄勝城/柵戸と駅路
■10、渤海来航と古代東北
渤海使出羽に/密な北方交流/渤海使また出羽に
■11、渤海使東北から西に
北陸以西に/秋田城停廃/北の馬みち/東北と馬
■12、黄金花咲くみちのくと嶋足
陸奥産金/大仏の鍍金/黄金迫/東北と鉱産/武技者嶋足/能力発揮/評価と背景/陸奥国国造/嶋足の実力とその限界
■13、伊治あざ麻呂の乱は語る
あざ麻呂の乱/乱の背景/俘のこころ/征討進まず/秋田城放棄論
■14、歌人将軍の悲哀
一以て千に当たる/老将陸奥へ/非主流悲哀/死屍を鞭打つ
■15、神秘の坂将軍と巨星阿弖流為
古佐美惨敗/阿弖流為の実像/水陸万頃の地力/田村麻呂出陣/大将軍と巨星/築城策の展開/払田柵/阿弖流為のこころ/神秘の将軍/二人は後に
■16、地異と兵変
綿麻呂征夷/奥羽と地震/神の山の噴火/元慶の乱/変異と神威/天慶の乱
■17、前九年の役の全貌
鬼攻部合戦/安部勢力の構造/阿久利川事変/安倍氏の決意/源軍苦戦/清原氏参戦/安倍氏滅ぶ/安倍氏哀慕
■18、後三年の役の悲惨
大清原氏の勢力/地火炉ついて/兄弟激突/沼柵から金沢柵に/攻防悲し/北羽の惨劇
■19、平泉文化
清衡独立/中尊寺の世界/清衡のこころ/基衡と毛越寺/秀衡から泰衡へ/秀衡と中央/平泉の貢馬/蓮沼の御堂
■20、古代東北の終焉
平氏政権から鎌倉政権へ/泰衡と義経/哀愁の滅亡/中世封建制の完成
■原始古代東北年表
■あとがき
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