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一部を説話・行事・由来譚として、主に県内の昔話、伝説、行事、童唄など三十三遍。二部を小論・エッセイとして新聞、雑誌、研究誌に掲載した“民俗小論”十六遍。三部は伝承文芸を語るという主題で、東西民話の比較論や、岩手の民話の朗読を含む講演内容の記録で構成されている。 |
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●1,650円(税込) ●四六判・284頁 ●85年3月 ●熊谷印刷出版部 |
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在庫あり:1〜3営業日でお届けします |
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岩手は民話のふるさとといわれている。それは「遠野物語」の柳田国男や、佐々木喜善の研究に象徴されるように、県内の、どこの村、どこの里に入っても、民話と伝説にこと欠かない。にもかかわらず、それらに対する文化史的な研究と分析が加えられることはあまりなく、物語だけが、一人歩きしているといっていい。私はかねて、それに対して大きな不満をもっていた。本著は見事にそれに答えてくれたものである。(序文より)
■序文 岩手放送会長・太田俊穂
■「現代の語り部」讃 作家・須知徳平
■1、説話・行事・由来譚
黄金の発見/門松の話/占い/七草・小正月・元夜/晴食/弘法清水の伝説/えんぶり/子守唄/オカタボン出し/大黒舞い/菖蒲とヨモギ/虫送り/“七夕あれこれ”/カッパの話/座敷ワラシ/鹿踊り/“けんばい”/早池峰山と白ひげ水/太神楽・権現サマ・虎舞い/亡霊船/ミノとケラ/馬の民俗/「山の神」/嫁ご大根/裸地蔵と笠/お庚申さま/米と酒/まりつき唄/福神童(ウントク)の話/山姥と牛方/馬淵川由来譚/杓子舞い/牛の南部侯と馬の伊達侯
■2、小論・エッセイ
「遠野物語」とその背景/“昔話”談義/伝説・その由来/メルヘンの中の鳥たち/「よだかの星」とお月・お星譚/義経伝説/しつけとカリオヤ(仮親)/正月童唄/小正月の“訪問者”/天神講/佐野契約会/年号記銘のオシラサマ/チャグチャグ馬ッこ/磯舟のこと/船霊と流れ仏/詰市
■3、伝承文芸を語る(講演)−東西民話の比較と岩手の民話
はじめに
1、「花咲か爺」の話をアメリカの子供に
2、糖福・米福とシンデレラ姫
3、ローレライと竜神の神楽
4、八岐大蛇とアンドロメダ型の神話
5、因幡の白兎と同類型の外国の民話
6、民話・昔話・伝説等の同類語について
7、昔話の構造と特徴
8、「人柱伝説」の意味するもの
9、岩手の民話について−六つの民話を聞きながら−
(1)オシラ神の話/(2)ナマコ引き/(3)サルの婿話/(4)宝嫁ご/(5)釜神由来譚/(6)チャグチャグ馬ッこ
10、民話の伝承について
おしまいに
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