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奥会津「縄文の響き」

BOON 文化シリーズ4

奥会津「縄文の響き」
母なる大地から生まれた土の器に、あらゆる縄目の紋様を残した私たちの祖先。三千年、五千年という時間は、もしかしたらついこの間のことだったのかもしれない。私たちが使っている縄縒りの技法はすべて縄文時代に完成していた。
●2,043円(税込)
●A4判変形、120頁(オールカラー)
●01年3月
●奥会津書房
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内容

日当たりがよく平坦で、水が流れ、山がある。縄文の遺跡は決まってそんな場所にある。現在の集落も、領域を広げながらもほぼ遺跡の近くにあって、ほとんど移動していないのだ。人が住むにふさわしい場所に、人は住みつづける。まわりを取り巻く森羅万象すべてに神々が宿り、共に暮らした記憶は、私たちの古代皮質に刻印されていて消えることはない。自然と対話しながらいのちを引き継いだ縄文の人たちの、知恵や技が息づく奥会津の暮らしを拾った。


目次

■プロローグ「縄文への回帰」
修復された土偶(三島町・荒屋敷遺跡出土)/縄(縄断片・荒屋敷遺跡出土)/編組(籠、掛け虫巻編断片、渡し巻編断片・荒屋敷遺跡出土)/編布(編布片・荒屋敷遺跡出土)/漆(漆塗土器とベンガラのついた石皿・荒屋敷遺跡出土)/火焔土器(柳津町・石生前遺跡出土)/大きな交流圏(遠賀川系土器)/荒屋敷遺跡/荒屋敷遺跡の消失(石板・荒屋敷遺跡出土)/縄文への回帰

■第一章「記憶の伝承」
焼畑(カノ、石斧と木製の柄・荒屋敷遺跡出土)/ゼンマイ干し/山入り/漁(石錘・荒屋敷遺跡出土)/編組(渡し巻編断片・荒屋敷遺跡出土)/食材と保存(只見町・深津和枝 談)/果実(注口土器・荒屋敷遺跡出土)/山菜・根菜/穀類/魚/刈上げ祭
◎「熊肉の分配」菅家博昭(かんけ ひろあき)

■第二章「縄文と米」
津田要吉(つだ ようきち)
遠賀川系土器/漆塗結歯堅型櫛/出土した木片とクルミ/赤米

■第三章「縄文の風景」
三島町文化財専門委員・角田伊一(つのだ いいち)
縄文人の警告/佐渡畑遺跡の春/郷戸原の夏/錦秋の候/雪に埋もれる

■第四章「精霊との交信」
◎再生への願い
土偶(荒屋敷遺跡出土)/ひなを流す(土偶・小和瀬遺跡出土)/副葬品(小壺・銭森遺跡出土)/天と地をつなぐ杉/虫供養
◎神々を招くよりしろ
石棒(荒屋敷遺跡出土)/サイノカミ

■特別寄稿「縄文巡礼」
作家・室井光広(むろい みつひろ)
信仰としての縄文/作男と「縄の文学」/永遠の血脈/縁(エニシ・ヨスガ・ユカリ……)という縄/ナツカシキフトコロの地へ/合掌するデクノボー

■随筆「銀杏と小石と少女と」
遠藤太禅(えんどう たいぜん)

■縄文主要遺跡マップ