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奥会津「森に育まれた手仕事」 BOON 文化シリーズ2
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奥会津には、数々の民具が息付いていた。春からの農作業と、生活に使うための用具づくりに冬の間勤しんだ。縄をない、蓑や草履、ザル、鉢を作ってきた。そこに豊かな生活を夢見てきた。 |
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●2,043円(税込) ●A4判変形、120頁(オールカラー) ●99年9月第1刷、04年1月第2刷 ●奥会津書房 |
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在庫あり:1〜3営業日でお届けします |
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ときに強く、深く、そして優しく。作り手の手仕事への想いは、その歴史を写しだす。生きる技として、親から引き継いできた。村の共同作業小屋で先輩の手解きも受けた。ある古老は「捨ててあるザルをほどいて覚えた」と言った。ものづくりは楽しい時間である。無心になれる、一心になれる。何よりも作っている今が楽しいから。作り手の口数が少ない分、手が語り、作られた「もの」が語る。自然のありがたさ、想う心が息づく。
■いのちを伝える
渡部繁信
■素材に添う
写真・佐久間庄司、文・齋藤令子
木を掘る−こね鉢/木を削る−ろくろ細工/木を組む−桐箪笥、寄せ木細工/木を曲げる−曲輪/森を編む−ヤマブドウづる細工、アケビづる細工、クゾづる細工、マタタビ細工、モワダ(シナノキ)・ヒロロ(ミヤマカンスゲ)・ガマ細工/草を織る−からむし織/草と遊ぶ−手鞠、虫かご/紙を漉く−和紙
◎コラム「奥会津の編み組讃歌」栃木県立博物館学芸部長・柏村祐司(かしわむら ゆうじ)
◎コラム「手仕事の環境」八重山上布保存会会長、日本工芸会正会員・新垣幸子(あらがき さちこ)
◎コラム「縄文人からのメッセージ−遠い昔の縄文人からの技術の系譜」福島県海洋文化学習施設整備室学芸員・佐々木長生(ささき たけお)
◎自然との約束
◎ひととき抄「苧麻の糸」
■手の声を聴く
「農の手」五十嵐ナミヨ/「母の手」佐藤直美/「未来を拓く手」五十嵐乃里枝
◎「手を撮る」写真・文=日本写真家協会会員、桑沢デザイン研究所教授・根岸總一郎(ねぎし そういちろう)
■奥会津の生活と文化
「山の中の暮らし」明和民芸品保存会、只見町・長谷川友一 談/「祈りを支える微細彫刻師・金坂富山」/「刺し子・栗田松子」/「裂織・小柴八千代」/「桐を打つ面打ち師・阿部晃司」/「釉の色・手代木進」/「蕗渓窯・多川 清」/「交流の場『きこりの店』・小椋木材工業」
◎コラム「手のフォークロア」郡山女子大学短期大学部文化学科教授・野沢謙治(のざわ けんじ)
◎コラム「人臭さのある『もの』」元「会津嶺」編集長、フリーライター・佐藤安子(さとう やすこ)
◎「奥会津の鼓動」三島町教育委員会生涯学習課・矢澤源成(やざわ げんせい)
◎「ヨネ子あねと律ちゃんの春の午後」
◎「本物の生活道具」生活エッセイスト、スペースたかもり主宰・高森寛子(たかもり ひろこ)
山葡萄の手さげかご/またたびのざる/からむし織の古ぶくさ/会津桐の漆器箪笥
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