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●2,420円(税込) ●四六判、370頁 ●99年1月第1刷、04年8月第3刷 ●東北大学出版会 |
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戦前・戦後の青年たちの必読書『三太郎の日記』などで著名な阿部次郎は、東北帝国大学を代表する教授の一人で、思想史や哲学・美学、日本文化史の研究に大きな足跡を残した。著者の大平千枝子(文学部美学科卒、仙台市在住)はエッセイストとして活躍する三女である。1961年日本エッセイストクラブ賞に輝いた幻の名著『父 阿部次郎』を、東北大学出版会叢書として増補復刊した。
娘の視点から、主に家庭人としての父、とくに敗戦直後の時代を背景に最晩年の阿部次郎を描いている。家庭内でも理想主義を貫徹しようとする精神的にも肉体的にも強い父の姿。その父の老いとのあらがい。日々勝る死の影。衰微していく肉体と精神。阿部次郎とその家族が、老いと死をどのように受け入れていったか。愛惜のまなざしと透徹した観察力と筆力によって紡ぎ出していく。
復刊にあたって 長谷川公一
はじめに
旧版 序 小宮豊隆
1 父 阿部次郎 愛と死
・残照の父
・鐘鳴れよ
・父の日なたで
・いのちなりけり
・父の涙
・母の奮闘
・最後の父
・夢なれや
2 父をめぐる人々
・書簡整理
・漱石と父とわたし
・斎藤茂吉と阿部次郎
・海藻の風呂
・父阿部次郎と東北帝国大学
・人は遠き
・角川さんと阿部次郎
・宮澤賢治と阿部次郎
・祖母竹澤里と母恒
あとがき
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