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仙台はじめて物語


逸見英夫 著

仙台はじめて物語
仙台での事始めを、「食」「場」「事」「伝」「俗」の5章、67項目でその由来を紹介。とりわけ、全国初が仙台である「冷し中華」や「牛タン」などをエピソードを交えユニークな語り口で紹介している。明治から昭和にかけての風俗を知るためにも貴重な一冊。
●1,677円(本体1,553円+税)
●B6判/304頁
●発行:株式会社 創童舎
在庫あり:1〜3営業日でお届けします
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内容

このような仕事は郷土の歴史や事情に精通し、社会万般への関心と豊かな学識を持った逸見氏のような人の他にできる技ではない。私はまことに適材を得た業績であると思う。(中略)今度の逸見氏の『仙台はじめて物語』のような著書にも、完成というゴールはないはずである。おそらく二代、三代かかって、こうした民間史学の物語は書き改められ、書き継がれてゆくものであろう。今度、逸見氏はその開拓者、第一走者になられた。友人として私はその労を多とし、本書の刊行を祝福したい。(序文「民間史学の先駆的な仕事」より抜粋)


目次

■民間史学の先駆的な仕事 東京経済大学教授・色川大吉(いろかわ だいきち)
■口絵
■第一章 食
・冷し中華=仙台生れの中華料理「涼伴麺(りゃんばんめん)」、業界のために商標は自由に
・牛タン=高蛋白質で低カロリー、仙台発祥の食べ物
・ビール=明治十四年二月に発売、“宮城麦酒”一瓶二十五銭
・納豆=“つと”入りで一本二銭、大正十年、量産の道開く
・サツマイモ=中田の川村翁が成功、適地を旅人に教わる
・ハクサイ=「仙台ハクサイ」大量生産され全国出荷、東北の気候にぴったり
・洋食(牛肉にまつわる仙台のはなし)=外人神父が普及に力、知事、横浜から食器百組を購入す
・牛どん=西園寺公ゆかりの老女、明治半ば、牛どん屋を経営
・カキ=昭和二年に専門店、配給制度で市民の口に
・饅頭とシュークリーム=厳寒に水ごり、酸欠騒ぎも、「大変おいしいものでした」
・そば屋=江戸下がりの芸人が開業、美人女中で売れた時代も
・パン屋=天皇の料理人が開業、高くて買えない一般庶民
・氷屋=氷屋、明治八年に開業、氷水屋は元力士が始める
・喫茶店=モダンな洋館造り、コーヒー五銭、洋食十五銭
・学校給食=一食六銭の“栄養弁当”、昭和八年、貧困家庭の児童救済に
■第二章 場
・理髪店=断髪令が出る前に開業、散髪して警察ざたも
・クリーニング店=英人に教わった技術、芹沢三次、いち早く機械導入
・洋服店=横浜の外人について修行、東京の職人も舌巻く腕
・青葉神社=“藩祖祭神”天保年間に幕令で中止、明治で実った“悲願”
・ホテル=明治二十三年、東北に初登場、仙台駅構内に完成のホテルは、すべて洋室
・銀行=全国で七十七番目に開業、重役、週に一度は出勤
・結婚相談所=大正末やっと日の目、広告を新聞に掲載、つきまっとったうさん臭さ
・教会=日本人だけの教会、小野荘五郎宅で最初に開く、まだ邪宗と迫害された時代
・幼稚園=明治十二年、木町通小に附属幼稚園、私立は二十年以上遅れ開園
・仙台駅=明治二十年開業、駅舎位置で大モメ、偽電報や訴訟騒ぎも
・動物園=評定河原にオープン、象、ライオンなど三百余頭
・育児園=登米村に第一号立つ、僧侶の「普救会」が経営
・花市場=子供の園から大人の園へ、花売りの地位を高めるためにも
■第三章 事
・年始祝い=三日がかりで数十軒、“分刻み”のあいさつ回り
・仙台七夕=大当たり、不景気対策、昭和三年に商店主ら企画
・博覧会=天狗の爪も、含笑石も、期間中、天覧の栄に浴す
・バーゲンデー=“目玉商品”目指し殺到、警官も会場整理に汗だく
・ストライキ=明治天皇のお召し列車、決行の機関手が運転、機関方は馬
・演説会=人気博した村松、田代、草刈、女学生も大正十一年に大会
・立食パーティー=軌道馬車の開業祝う、停車場に来賓百数十人
・小学校連合運動会=森有礼の来仙契機に、明治二十一年宮城野原で開く
・立ち小便犯=第一号は代言人、禁固三十日の判決
・仙台市制=有権者争奪戦で熱気ムンムン、全国で最初に市長誕生
・美人コンクール=高尾の祟りはなかった、水・土・風俗が美人を生む
・消防自動車=金殿玉楼も、焼けてしまえばただの灰、犬でさえも消火に協力
■第四章 伝
・新聞=木製活字で手刷り、「宮城新聞」明治六年発刊
・東北帝大放送局=“名解説”で早慶戦、一力・半沢コンビ、聴衆魅了
・ラジオ放送=光は東方から文化はラジオから、ラジオ引いて親父酒を止め
・時報サービス=仙台城から大砲発射、市中大騒ぎ、退去した人も
・郵便局=行列して買う騒ぎも、日露戦争の凱旋記念切手に人の波
・電話=小僧・車夫・壮士も動員、加入申し込み、殺気立つ大行列
・市電=仙台市制創始いらいの盛況、“チン、チン、ゴーッ”私はこれで死んでもいい
・自動車=その速さに驚くばかり、有栖川宮殿下自らが運転
・観光バス=大正八年、本格的なバス会社発足、車掌、初ガイドで失神
・仙石線=宮電仙台駅は、ニューヨーク七十七番街を模して、「ハァーあんべい良いことや…」
・飛行機=大空から“感謝”のビラ、スミスに触発された高橋今朝治
・定期旅客機=東京・仙台間初飛行、一時間五十二分、志波姫上空を一周、頼めば航路も変更してくれた
■第五章 俗
・少年音楽隊=“あな嬉し喜ばし”、「葬送曲」は凱旋歌
・紙芝居=まね流行、空飛ぶ“黄金バット”、危険だと、見物禁止令も
・活動写真=観客千六百余人、拍手の連続、明治三十年、仙台座で皮切り
・写真=撮影にじっと三十分、明治六年頃にお目見得
・パーマネント=菅原たつが先鞭、電髪機械で家二軒建つ
・靴=“陸軍御用”がきっかけ、製法は現在とほぼ同じ
・女学校の制服=桃割れにお太鼓結び、袴、初めはご法度
・美術教育=「五城館」大きな役割、展覧会には内外の書画と在仙画伯の画を
・レンガ=囚人を指導して初仕事、宮城県監獄署が招いた植木留吉
・洋式トイレ=十二万五千ドルの屁、三十ドルのホームラン
・人命保険=老いて余年の生計を要し、死して遺族の扶助を要す
・火災保険=勧誘員に塩まく家も、賭博めいたことは真っ平だ
・スケート=宣教師が手ほどき、辞書片手に五色沼で
・拳闘入門書=ボクシングと日本武道は共通する、遺恨はなし、握手の礼
・商品券と価格破壊=大型店進出に危機感、仙台商人は団結した
■年表(明治元年から昭和二十年までの仙台の出来事年表)
■あとがき 逸見 英夫(へんみ ひでお)