東北文庫   ホーム   購入ガイド   このサイトについて   お届け状況   お問い合わせ   サイトマップ
www.tohoku-bunko.jp ホーム ≫書籍一覧 ≫東北見聞録 2 ≫立ち読みコーナー かごの中身をみる  
書籍一覧
書名、著者名ほか、キーワードでお探しの本を検索
 
東北見聞録 2 歩く・会う・語る・住む
黒田四郎 著
関連書籍/東北見聞録東北見聞録 3東北見聞録 4
立ち読みコーナー
あとがき
 
 約四年かかって、やっと『東北見聞録 2』を書き上げることができた。ホッとした感じもないわけではないが、私の生涯で二冊目の書跡を残すことができたという思いで一杯である。

 当初は三年以内にはと、心に期したのであるが、ずいぶん道草を食ったものである。そうはいうものの前著が八年もかかったのに比べれば、約半分の期間で済んだのだからと、自分に言い聞かせているところである。

 暦を見れば、二〇〇〇年の師走である。今年の師走はいつもの師走と異なる。二十世紀最後の師走である。この時にあたり本書を世に送り出して二十一世紀に伝えると思えば感慨無量である。

 執筆の後半においてはスピードが上がり、助走の勢いがついてきた感じである。この勢いを利用して脈々として縄文の心の伝わっている東北の歴史、文化、風土をさらに深く調べていきたいと思っている。

 最後に四年間にわたって『通産情報』の「みち」コーナーにおいて、随筆寄稿の機会を与えていただき、本書出版を勧めてくださった東北通商産業局、および通商産業調査会の方々に対して、そしてまた私の本を再び出版していただき、題名、章の編成、校正等で格別お世話になった八朔社の片倉和夫社長および中村孝子さんに対して、深く感謝の意を表して「あとがき」としたい。

  二〇〇〇年師走
  黒田四郎